室内の響きを考える場合、低音域と中音域と高音域とに分けて考えなければなりません。
なぜなら低音の波長はm単位、高音のそれは数センチ単位になりますので、部屋の中での波の「立ち振る舞い」が違ってくるからです。
数m単位のディメンションで構成される空間では自由な運動がしにくく、固有の波動パターンでしか存在できなくなるのです=定在波。
端的に言えば部屋の形(プロポーション)そのもので定在波の分布が決まってしまい、部屋が固有の響きを持つことになります。
別の言い方をすれば小容積空間では低音域の定在波の密度が少なく、その分布形態がそのまま聴感に反映されてしまいます。
定在波の分布が良い場合は、低音域の響きがすっきりし、低音の残響時間の長さを意識しなくなります。
今回は新試聴室でのイベントとなりますが、九段の試聴室と同様、その低域の響きの素直さ=クセの少なさ、そしてそれによる全体の響きの良さを、是非お確かめください。
▶開催予定日
・6月24日(金) 19:00~21:00/OPEN 18:00
・6月25日(土) 13:00~15:00/OPEN 12:00
▶会場
蔵前ショールーム
(台東区柳橋2-19-10 第二東商センタービル2号館B棟1階)
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○担当者名:草階(くさかい)
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