今回のテーマは「ステレオ再生作法 スピーカーのレイアウトの重要性 縦長配置 or 横長配置」。
「部屋におけるスピーカーのレイアウトでステレオ音場パターンは大きく変化するのが事実。だが同一空間で、同一機材で、同一音源で…両パターンを検証してみる機会は多くないはず」とし、スピーカーの設置位置でどのように音の印象が変わるのかなどを実験する。
▶開催予定日
・9月30日(金) 19:00~21:00/OPEN 18:00
・10月1日(土) 13:00~15:00/OPEN 12:00
▶会場
蔵前ショールーム
(台東区柳橋2-19-10 第二東商センタービル2号館B棟1階)
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▶お問い合わせ先
○TEL:03-5829-6035
○E-mail:kusakai@acoustic-designsys.com
○担当者名:草階(くさかい)
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9月30日・10月1日に行われたAudio Forum vol.33「ステレオ再生作法 スピーカーのレイアウトの重要性 縦長配置 or 横長配置」に関して、ご来場いただいたお客様からご意見をいただきました。その一部をご紹介させていただきます。
9/30の「ステレオ再生作法 スピーカーのレイアウトの重要性 縦長配置or横長配置」セミナーを拝聴させていただいた西野と申します。
セミナーありがとうございました。
その内容に非常に感心・納得できましたので、思わずメールさせてもらいました。
私として「縦長配置or横長配置」に関して前々から理論的結論を出していて
セミナー内容どおり、基本はその直間比率の違いと結論づけていました。
主原因としては、横壁からの反射の影響が問題と考えていました。
そこで今回の実験が大変面白かったのですが、私の席はRch側後ろだったので、Lchが遠く直接見えず、音も反射音がせいぜい聞こえる程度だったはずなので、よく見える小型のRchのみを集中して聞いたのですが、よくよく聞いているとそのすぐ隣に置いてある壁寄りのB&W805から聞こえてくるような錯覚を感じました。
音質的にも805では無いのが分かっていたのですが、そこから聞こえてくるのを面白がって聞いていました。(このときは特に気にも止めなかった)
次に同じく横長配置で聞かせていただくと、今度はまさにスピーカーの位置から音が聞こえてきました。
次に、横長の最大の欠点ですが、横長にすると最大長手方向を中央で2分するセンターライン上で聞くことになるため、共振信号のうち、中央が“節”になる周波数が必然的に聞こえにくくなりますが(これは仕方が無い)、長手方向を2分するライン上なので、縦長に比べより低い音が聞こえなくなるはずです。
それは聞いていて、あまり気にもとめてなかったのですが、スピーカーサイズやわれわれの耳の特性から言っても32Hzは非常に感度も悪く、それの影響がわかりにくく、それよりは上記の大きな欠点が耳についたのだろうと思います。
(席がセンターライン上でもなかったということもありますが)
実際これもデータを見せていただくと、まさに低いほうが出てないのがわかりました。
考えていた理屈と、御社の取られたデータがまさに一致したことと、実際の音の違いを聞けたことに大変感銘を受けました。
仕事がら、ちょっとした試聴室を聞くことがあるのですが、新宿のとある外資系会社の試聴室の音がとても良かったのですが、これと言った要因は無かったのですが、唯一すぐ判ったことが横長配置だったことで、もしかするとそれが原因かなと当時思っていたのですが、意外にそうだったかもしれません。
いずれにせよ、今回のセミナーが大変おもしろかったので、メールさせていただきました。
今後もぜひともいろいろと聞かせていただければと思っています。
よろしくお願いいたします。?
西野康司
・・・他にも縦長配置・横長配置について様々なご意見をいただきました。一部ご紹介させていただきます。
縦長配置: 低音がブーミーで、音場が狭い気がします。
横長配置: 全体のバランスが良くなり、音場が広がり、せいせいした感じがします。
縦長配置のほうが好み。後方からの反射音も少なく、音のぬけが良い感じ。
低域の分解は横長配置が良いと思ったものの、音場感は縦長配置が良かった。
横長配置のほうが音場の解放感が大きく、音数も多く感じた。定位感では縦長配置は低レベルに感じ、横長配置はまとまらない感じがした。
・・・様々なご意見、有難う御座いました。
私の意見としては、上記の西野氏が述べられているとおり、横長配置の方が、縦長に比べて直接音の比率が大きくなることで、結果としてニアフィールドリスニングに近い形で聴くことになる。これにより、比較的部屋の響きの影響を受けにくく、スピーカーからのダイレクトな音を聴いていることになる、と思います。
実際、準備段階で検証してみると、横長の方が比較的、焦点がはっきりとし、実在感のある音でした。
とはいえ、準備段階では上記の傾向ははっきりしていたものの、いざ人を入れて聴いてみると、試聴場所や人による吸音などの影響からか、違いはわかりづらかったかもしれませんね。
また、縦長配置のとき、ELACのすぐ隣の壁側に805がありましたが、横長はELACのみだったため、厳密には同じ条件で配置換えをした、とはいえなかったかもしれないと反省してます。
アコースティックラボ 草階
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