3つのテーマのうち、2つを追加で告知します。
B アコースティックラボが注目するオーディオ機器 No.3
6月のいくつかのオーディオイベントも段落、イベント疲れの方もいらっしゃるのではありませんか。
有楽町のOTOTENではハイエンドスピーカーの展示試聴会も数多くあったが、なんとか実力通りの良い音をと、工夫努力されてはいたが、多くは実力の半分もでていなかったのではないか・・・・?
と思うのは小生ばかりではないと思う・・・・例年のことではあるが。
部屋の音環境が悪いと、結局いわゆる店頭効果狙いの音出しにはなりはしないかと、危惧したくなるが、さすがオーディオメーカーさんの矜持、さりげなく特徴をPRしていた・・・・
が、素晴らしい音(インパクトのある音)にめぐりあったのは数社のみであった。
・・・・平面振動板スピーカーの試聴の3回目のFALのスピーカーは悪い音環境でもハッキリとしたその個性が出るスピーカーのようだ。
まず音の立ち上がりなのだろうか。打楽器、撥弦楽器(三味線、ギター)音源を聴くと、ハッキリと違いがわかる。
細かい音も出ているせいか音場広大、定位が良いので、音像や音場が極めて安定していて、原音の真迫力満点に聞こえた。
当社モデルルームでの802D3との比較試聴を試みる。
C 念願のオーディオルームが完成 No.1
杉並区Sさんオーディオルーム試聴記 2018.6.18
6階建の最上階マンション、LD+和室6帖+押入れ=18帖オーディオルームに改造。
大型スピーカー導入にあたり、防音対策は必須と判断。
内装仕上げ材は無垢のフローリング、壁は無垢の杉板張りとして、居心地の良い空間と響きの良い空間を目指した。
B&W802の音は当社蔵前モデルルームのリファレンススピーカとして常用しているが、スッキリ、クッキリの方向とは明らかに異なる音のニュアンスは、うっすらと柔らかく華麗な響きが加わっているように思えて、非常に音楽的に楽しめる音だった。
表面仕上げ材による音の違いは確かにあるということを再認識する試聴会であった。
それでは当日をお楽しみに!
今回は、大きく3つのテーマを取り上げて進行いたします。
A オーディオルームの音響アラカルト No.1
Q:高音がキツイ・・・どうにかならないのか
スピーカーを取り換えても高音が鋭く、きつい。もっとやわらかく伸びのある音にはならないのか
B アコースティックラボが注目するオーディオ機器 No.3
平面振動板スピーカー試聴の第三段 「FAL」を聴く
C 念願のオーディオルームが完成 No.1
マンション7帖のオーディオルームの実例紹介
以上、お楽しみに!
▶開催予定日
1部:6月22日(金)18時~20時(17時開場・自由試聴時間)
2部:6月23日(土)14時~16時(13時開場・自由試聴時間)
※イベントの前に建築音響相談会および、自由試聴時間を設けます。
建築音響相談会に関してご希望の方は、申込フォーム備考欄にご記入、もしくは電話にて事前にご予約ください。
※試聴ソフトの持ち込み大歓迎です。(ファイル音源のみの再生なので、USBメモリをお持ちください)
▶会場
蔵前ショールーム
(台東区柳橋2-19-10 第二東商センタービル2号館B棟1階)
▶お問い合わせ先
○TEL:03-5829-6035
○E-mail:kusakai@acoustic-designsys.com
○担当者名:草階(くさかい)
と悩んでいたM氏。最近ElacのスピーカーからB&W802D3に入れ替えたが…高音のイメージの改善には至らなかったという。
Elacのスピーカーの売りはどちらかと言うと、Elac独自のジェットツイーターの高音の優秀さにあるのだからSPに原因があるとは考えにくい。プレーヤーやアンプ、コード類の工夫でも限界だったようだ。当社の802D3の音を数回体験し、スピーカー自体の存在感が消えるような素直な鳴り方に感じ入り802D3を導入。今度は802のダイヤモンドツイーターに期待したが、同じような鳴り方には至らなかったったという。(ツイーターの出音が原因ではなかった)
当社のとりあえずのアドバイスは
カーテンやカーペット・家具などで高音の吸音がいつの間にか大きくなっているということはオーディオルームではよくあることだが、M氏はあえて吸音面を作った部屋ということだ(・・・写真をみると石井式を参考にしているようだ)。
一次反射音が増えれば音に張りが出る等、音は確実に変わることは間違いないが…A氏の満足が得られるのかは保証の限りではない。
残響時間の測定からアイリングの残響計算式を用いて平均吸音率を求める。
1.平均吸音率(500Hz)が0.4前後ということはデッドな空間になっていることがわかった。
吸音率が大きいということは、直接音と間接音の割合は、明らかに大きく直接音が優位になっていると思われる。
美しく充実した音というのは直接音の他に異なる方向からの複数の反射音で補強されているからである。音の良いコンサートホールでは初期反射音と云われる0.05秒~0.1秒遅れの側方一次反射音が豊富に存在していることがわかっている。
リスナーが聞く音の50%以上は反射音残響音で構成されている
(低音域になればなるほど、比率は高くなる。)
2. 高音域の響きの長さが低音域のそれに比べて長くなっていることがわかった。響きが長いといっても高音域の平均吸音率は0.3前後あるので、反射波によるキツさとは考えにくい。むしろここでは中低音域の相対的な響きの少なさに着目したい。楽音は多くのスペクトルで成り立っているが、通常倍音である高周波音は高くなるにしたがって小さくなっている。倍音成分が目立ちやすい響きのバランスが高音のキツさと感じられる原因である。基音や低次倍音領域の中低音域の響きを増やせば高音のキツさは自然に解消されると考えられる。
1.吸音を減らして全体的にもう少しライブな空間にする。平均吸音率0.4→0.3以下にする。
2.低音の響きが合板の板張りで大きく吸われてしまっているので板の厚みを2~3倍にして低音の吸音率を小さくして、低音の響きを高音のそれよりも大きくする。(残響時間の周波数特性を右肩下がりにする。)
その1.吸音対策=音響設計という図式=信仰は、そろそろなくなってもらいたい
その2.吸音材(建築用吸音材)は薬であり、毒でもある。むやみに飲みすぎたら反って体調をくずす。部屋が健康体であれば薬は必要ない。必要なときは適切に必要最小限の使用にとどめる。
その3.吸音設計はいらない。家具・什器をはじめとして部屋に持ち込みものは、すべて吸音材になっている。
その4.低音の吸音対策は必要ない。低音の響きは長くても感じにくく、響きの違和感はない。ただし部屋の形が良く、定在波の悪影響がないという絶対条件がある。
その5.オーディオルームの直接音と間接音のバランスは、日常の生活空間と同じでよい。
その6.直接音ばかりが優位になると耳が痛くなる。難聴になる。イヤホンは要注意。音楽家には難聴になる人が多い。
下記の内容は、大好評につき、終了させていただきました。
平面振動板スピーカー、株式会社FALのC90EXの試聴は、
はじめてFALスピーカーに接した方がほとんどで、大好評の会になりました。
6月はイベント続きで、お越しになれなかった方も多かったと思われますので、
今回、蔵前モデルルームで本日から7月7日までの試聴が可能になりました。
今回のAAFに参加できなかった方、また興味のある方は、
電話予約の上お越しください。
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