第18回オーディオフォーラム
テーマ【ハイレゾ最前線オーディオ と オーディオルームの防音について】
4月6日追記
次回オーディオフォーラムの開催が迫ってまいりました。
ここで、当日行われるセミナーについてご紹介します。
■防音問題で悩んでおられるオーディオファイルの方へのセミナー
①.もう少し大きな音で音楽を愉しみたい!
②.もう少し音が大きく出せるなら、オーディオ的快感や音楽的感動が違ってくるはずだ!
③.時間のとれる深夜に他人に気兼ねなく音楽を聴きたい!
・・・こんな悩みを抱えていらっしゃる方、多いのではないでしょうか?
今回のセミナーでは、
イ. 間違いだらけ?の音響対策ではなく、簡単リフォームから本格的2重防振構造まで、防音の基本を解説します。
ロ. 当社が得意とする分野である楽器音楽スタジオの設計仕様を応用すれば、十二分の成果が得られます。
といったことを解説していきます。これにより、
A. マンションの深夜オーディオは十分可能となります。
B. 静かな住宅密集地の戸建住宅でも深夜リスニングができます。
C. 自宅内のクレームに対しても、コンクリート住宅並みの防音性能を保証します。(D-50以上) 家人が寝静まってからでも大丈夫…(?)
具体的にご相談がある方は、会の開始前、又は終了後に担当者までお声掛けください。
3月31日追記
おかげさまでご好評をいただいており、11日(土)が早くも定員に達しようとしています。
そこで11日(土)に関しては、新たに午前の時間帯も加えた2部制とさせていただきます。
午前の部:10:30~12:30まで
前半:試聴音量の違いによるオーディオ的変化と満足度のアンケート試聴、及び防音性能の体験
後半:DSP-01の内容解説を交えた本格的試聴会
午後の部:13:30~15:30まで
内容は午前の部と同じ
※午後の部は定員に達しましたので、予約は締め切らせていただきます
*午後の部終了後、自由試聴、防音室相談、スフォルツァート製品への個別質問の時間を設けます。
また、10日(金)の九段ショールームは引き続き募集をしております。
※10日(金)は定員に達しましたので、予約は締め切らせていただきます
お問い合わせ、お待ちしております。
次回のアコースティックオーディオフォーラムですが、一部の告知にて3月28日開催としておりましたが、2週間延期をし、4月10日(金)、11日(土)の2日間に変更させていただきました。
10日(金)は当社九段下ショールームで18:30からスタート
(アクセスマップはこちら)
11日(土)は場所を移って高幡不動スフォルツァート試聴室にて13:30からスタート
住所は日野市新井863-20、京王線高幡不動駅から徒歩8分の場所です。
当日は防音工事のセミナーをはじめ、同社の最新のネットワークプレイヤーの試聴が可能です。
是非ご参加ください。
「オーディオは大音量で聴くものである」
「音楽は肌で感じるものである」
・・・こんなことを言ったら非常識・言語道断の謗りを受けること間違いなし・・・・・・。
音楽現場の音の大きさは日常生活音よりもはるかに大きいことは皆さんもご存じのとおり。・・・・・コンサートホールのフォルテシモは110デシベル以上、うるさい地下鉄車内(最近は随分静かになってきているようだけど・・・・)並みだというし、ロックコンサートは肌に感じる大音量だ。
また個別の楽器、アコースティック楽器であっても100dBの音量に達することは珍しくない・・・というよりほとんどの楽器で100dB前後のあるいはそれに近い音量を持っている。バイオリンやフルートのような比較的小さな楽器も95㏈ぐらいは楽にでる・・・・むしろ、小さな音の楽器を見つける方が難しいといえるのではないだろうか。
太古の昔から集団の儀式や身近な生活の伴侶として発達してきた楽器の音量が軒並み大きいという事実は、それなりに必然的な理由があったに違いない。
そもそも人間の音楽行為というものは大きな音で奏でられるのが自然なのだ。
共同体的音楽的の場は、大音量の感動・共感の場であったのである。
・・・・といった屁理屈に近い論拠で
「音楽の感動は音の大きさに比例する」
・・・・・・・これも常識的には暴論・・・・独断と偏見呼ばわりされるのが落ちだとは分かっているつもりだ。
音楽の情報は複雑な情報であるが音圧ひとつとっても、さまざまな音の積層(積分)されたもので、そこには当然微小な情報成分も含まれている。
再生のときに実音ピークレベルを下げるということは微小情報を可聴音圧レベル以下、即ち聞こえなくなる状態にするということであり、明らかに欠落情報が大きくなるということである。
音が小さいということは単に音のダイレクト感が足りないということだけでなく、音像に付帯する微小な音(倍音や間接反射音)が聞こえにくい、聞こえなくなるということでもある。
大空間の大音量を住居空間で再現することは暴力的行為に近いし不自然でもある。
…ならば好ましい音量の定説は?といっても説得力のある定説はなさそうだし・・・・、それでは空間容積の比率から新しい関係式を探し出してみようか・・・という興味も湧くが・・・・・・。
いずれにしても再生音量は日常生活音より大きいことが好ましいということは否定する人はいまい。
前置きが長くなってしまった。
日本の平均的住居環境においては、気兼ねなくもっと大きな音でオーディオを楽しみたい・・・・・・という人が少なからずいるということである。
敵?はご近所だけではない、もっと近くには山の神という怖い存在もいる。
そこで次回のオーディオフォーラムは、近いようで遠い存在の遮音・防音対策のまともなお話しを、「もう少し大きな音でオーディオを楽しみたい」という人のためのセミナーになります。ご期待ください。
「音楽の感動は音の大きさに比例する」
は、あながち荒唐無稽な暴論ではないということも実験してみようと思う(短時間で可能かなー????)
オーディオ評論家 村井裕弥氏のレポート
4月10日(金)のアコースティックオーディオフォーラムは、スフォルツァートの新ネットワーク・プレーヤーDSP-01のお披露目会でもあった。
○ESSテクノロジー社の最新DACチップES9018Sを計4個も搭載(筆者は個人的に、このチップが大好きだ。「あ、いい音だ」と思って資料を見ると、これを搭載している率が異様に高い)
○別筐体の超弩級電源部(非常識なほど強力な電源。ちょっとしたパワーアンプ並み。いや、それ以上かもしれない)
○本体・電源部ともにアルミブロック削り出しによる筐体を採用
○外部クロックの使用を前提に、クロックは内蔵せず(PMC-01 BVAという自社製品の使用が推奨されている。なんと345万円)
○外部から送られてくるクロック(50Ω 10MHz)の分周・分配を正確におこなうため、ジッターが100fs(フェムト秒 = ピコ秒のさらに1/1000)以下の特別な専用ICを採用
○内部配線には、アコースティックリヴァイブ製楕円単線PC-tripleC(鍛造処理によって、結晶の向きを揃え、電流を流れやすくした線材)を使用
音をよくするためにできることはすべてやり尽くしたフラッグシップ・モデルといってよかろう。そのためだろうか。今回からイベントを2日間3回にして参加人数を3倍にしたというのに、予約電話が殺到し、席はすぐ埋まった!!
筆者はその中の第1回、九段下ショウルームでおこなわれた会に参加(残り2回は高幡不動にあるスフォルツァート試聴室でおこなわれた)。
「きょうは初めての方が多いから」ということで、アコースティックデザインシステムの部屋作りについての概説で始まり、「オーディオの音に比べ、演奏音ははるかにDレンジが広い」「音量を下げると、人は低音が聴き取りにくくなる」「一般的な家屋の遮音性と防音室の遮音性、どれくらい違うか」といった話が続いた。
そのあとかかったのは女性ヴォーカル。インターナショナルショウで配布されていたサンプラーCDのリッピング・データなのだという。
最新のネットワーク・プレーヤーというと、すぐ「○○○kHzサンプリングまで対応」といった話になってしまいがちだが、スフォルツァートの製品は、CDフォーマットのデータもうっとり聴かせてくれる(CD臭さ、デジタル臭さがほとんど感じられない)。DST-01、DSP-03、DSP-05、これまでみなそうだった。スペックやハッタリで勝負するブランドではないのだ。
この日初めて聴いたDSP-01はそれらの上に君臨する製品なのだから、よくて当然とも言えるが、聴いていて「これは本当にCDのリッピング・データなのだろうか」と何度も首をひねった。CDにありがちなわざとらしい輪郭強調がなく、直接音の周辺から間接音が匂い立つかのようにフワフワ空中に溶け出していく(あたかも印象派の油絵のよう)。とてもよくできたSACDを超弩級セパレートプレーヤーで再生した音に少し近いが、よりナチュラルで、吸引力・説得力も強い。
女性ヴォーカルはもう1曲かかったが、適度なつやと音像の張り、なめらかさに心奪われた。
さて、ここからがこの日のメインイベント。参加者のお手元にはすでに「ジャンル別の最適再生音量は?」という記入用紙が配られている。これからジャンルの異なる4つの音源を、それぞれ小・中・大3つの音量で再生し、「あなたが最もよいと思った音量」と「ふだんご自宅で聴いている音量」にマルを付けてくださいというのだ。中には「小より大きいけど、中よりは小さい」と答えたい方もいらっしゃるであろうと、「中小」「中大」を加えた5段階になっているあたり、配慮が実に細かい。
選ばれた4つの音源は、
①ザ・スウィングル・シンガーズが歌うバッハのラルゴ
②ジョン・コルトレーン『ブルー・トレイン』
③鬼太鼓座『富嶽百景』
④シベリウス:ヴァイオリン協奏曲第3楽章 諏訪内晶子(ヴァイオリン)サカリ・オラモ指揮バーミンガム市交響楽団
①から順に感想を書いていこう。ザ・スウィングル・シンガーズは、男女8人がスキャットで歌う「ダバダバ」コーラス。1962年に結成され、メンバーは替わったものの、今世紀に入ってもアルバム・リリースを続けている。今回かかったのは、ハープシコード協奏曲第5番が原曲なので、以前キングレコードから出ていた『スウィングル・シンガーズ/ダバダバ・クラシックス』と同一音源と思われる。
この部屋、この装置で聴く小音量はなかなかあなどれない。ふつうこの程度の音量で聴くと、ニュアンスが消えてしまったり、低音が聞こえなくなったりするものだが、そういった問題がほぼ起きないのだ。いや、それどころか「このつやは、いったいなんだ!?」と驚かされてしまう。
会場でも直接話したが、アコースティックデザインが作る部屋は「小音量で聴いても、音が色褪せない」。だから、この段階では、「これ以上の音量は必要ないんじゃないの?」と思っていた(あくまでこの部屋での話だけど)。
次は①を中音量で聴いた。音量・音圧が上がったというより、音像の張りが増したという印象。聴き手側に押し出してきた感じだ。これは予想以上に快感!
そして、①を大音量再生。ううん、もう少し絞りたいかな。でも、ひどい部屋、ひどい装置にありがちな刺激感や押し付けがましさはほとんど感じられないので、「どうしてもこの音量で」といわれたら、我慢できる範囲内。ただ、ザ・スウィングル・シンガーズはこの音量で聴くタイプの音楽ではなかろう(もちろん、この音量で聴きたいという人がいても、一向にかまわないのだけれど)。
かくして筆者は「好ましい再生音量」中と「ふだん実際に聴いている音量」中に、マルを付けた。
さあ、次は②だ。サックスの巨人、ジョン・コルトレーンは1958年までプレスティッジ、1959年からアトランティック、1961年からインパルスに主要作をレコーディング。ブルーノート・レーベルから出したリーダー作はこの『ブルー・トレイン』(1957年)だけだ。時期的に考えれば、プレスティッジでの作品に似通っていそうなものだが、テイストはかなり異なる。「レーベル(プロデューサー)が替わると、音楽も変わるのよい見本」だ。
この②の小音量再生はさすがに少々寂しい。何百回も聴いている名盤だから、細部が思い起こされ、脳内補完されてしまうが、コルトレーンのソロがもっとど太く聞こえないと、『ブルー・トレイン』を聴いた気になれない。
②を中音量再生すると、コルトレーンの「らしさ」がぐっと前面に出てきた! シンバルの重厚さ、全体の躍動感がアップ。音楽の大きなうねりも感じられるようになってきた。これでこそブルーノート・レーベルのアルバムだ!!
中音量再生であそこまでよかったのだから、大音量再生はもっとすごいに違いないと期待したが、なぜか少々うるさかった。どこに問題があるのか、原因は不明。
かくして筆者は「好ましい再生音量」中と「ふだん実際に聴いている音量」中に、マルを付けた。
③は1997年4月、ビクター青山スタジオと山梨県身延町総合文化会館で収録されている。鬼太鼓座と一口にいっても、アルバムごとにメンバーがかなり異なるのは先刻ご承知の通り。94年作品『伝説』と共通なのは、高久保康子、山本茂、立石鈴太郎、井上公平、井上良平の5人だけ。ちなみにこの録音は、当時のオーディオ誌、FM誌等で大注目され、複数の記事(巨大な和太鼓の写真ほか)を読んだ記憶がある。76センチ2トラでまずアナログ収録し、それをJVC 20bitK2 A/Dコンバーターで20bitデジタル・データに変換し、さらにK2スーパー・コーディングで限りなく20bitに近い音楽情報を16bitに収めるという、当時としては画期的な手法で作られたCD。発売当時、どこのオーディオ・イベントを覗いてもこれがかかっていた記憶がある。
これを小音量再生すると、欲求不満が爆発してしまうのではないかと心配されたが、拍子抜けするほどよい音だ! 「これでいいんじゃないか」とそのときは本当にそう思った。
しかし、この③を中音量再生すると、さっきまで聞こえなかった最低域が炸裂。その帯域がハッキリ再生されるから、録音会場の広さまで見えるかのようだ。
さらに大音量再生すると、演奏そのものが替わったかのよう。奏者たちの気合いのようなものが、ビシバシ飛んでくるのだ。それでいて、うるささは皆無。
かくして筆者は「好ましい再生音量」大と「ふだん実際に聴いている音量」大に、マルを付けた。
いよいよラストの音源、④だ。2002年3月と6月にバーミンガムで収録されたアルバム。カップリングはウォルトン:ヴァイオリン協奏曲だった。1990年チャイコフスキー国際コンクールの覇者、諏訪内晶子6枚目のアルバムで、かのハイフェッツが使っていた名器「ドルフィン」を使って、ハイフェッツが依嘱したウォルトンの協奏曲を弾くというのも当時話題となった。SACDシングルレイヤー、SHM-CDなど様々なメディアで何度も再発されたので、特にクラシック・ファンでなくても1枚は棚で眠っているのではないか。
これの小音量再生は、ちぃと寂しい。伝わってこないものが多すぎる!
中音量再生すると「来た――っ!!」という印象。低域がまるで別物だし、細やかなニュアンスも噴出。奏者の演奏意図までが明確に伝わるようになる。
「これで十分じゃないかな」と思っていたが、大音量再生はさらに魅力的。ヴァイオリンがより太くなり、大胆に斬り込んでくる印象。正にキレッキレ。こんなにも抑揚の大きな演奏であったか。
かくして筆者は「好ましい再生音量」大と「ふだん実際に聴いている音量」中大に、マルを付けた。
ほかの参加者がどのように感じられたかは、スタッフがまとめた公式レポートに載っているものと思う。
筆者はどちらかというと小音量から中音量を愛する人間であるし、アコースティックデザインが作る部屋は、小音量再生にも好適だから、もっと小音量寄りの結果が出ると予想していたが、見事にはずれた。
ただ、筆者の感想を元に、「ジャズの場合はこう」「クラシックの場合はこう」と安易に結論付けないでいただきたい。これはあくまで、九段下のショウルームで、ここの装置を使い、スタッフたちによるセッティング、選曲、音量調整で聴いた結果に過ぎない。
会はここで休憩。
後半は、スフォルツァート小俣恭一さん自らチョイスした珠玉のハイレゾを堪能。
○モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》より「恋とはどんなものかしら」
○激しいギター伴奏をバックに歌うJen ChapinよりYou Haven’t Done Nothin’
○FAKiEが歌う「Ribbon In The Sky」
そのあとは、「6月のファームウェア・アップデートで、384kHz32bitおよびDSD 11.2MHzの再生も可能になります。それは従来機種DSP-03、DSP-05も同じです」とうれしいニュースが。
そのあとは、バロック・オペラで
○192kHz24bit
○2.8MHz
○5.6MHz
を聴き比べ
続いてジャズ(マティアス・ランデウス・トリオ
「What a Wonderful World」)で
○88.2kHz
○2.8MHz
○5.6MHz
を聴き比べた。
このあたりは公式レポートに詳しいと思われるので割愛させていただく。
小俣さんが「ハイレゾだから全部よいとは限りませんね。まずはCDを聴いて、『あっこれは当たり』と思った作品のハイレゾをお求めになるのが、ひとつのコツかもしれません」と漏らしていたのが印象的。
あと「今後は、NASルーターとのセット販売も検討しています。『ネットワーク・オーディオを始めたいんだが、何を買えばいいのかわからない』という方が予想以上に多い。そこで、セットをお求めいただき、使用説明書通りにつなぐと音が出る。そういうのがいいかなと思っているのです。ちなみに、NASにはあらかじめ、オクタヴィア・レコードさんのハイレゾをプリインストールしておく予定。そうすれば、すぐ音楽を聴いてもらえるし、オクタヴィアさんのHDDからダイレクト・コピーだから、音質的にも有利ですよね」という初出ニュースも。
現在は11.2MHzの音源と格闘中とも聞いたが、その成果に期待したい。
ラストは、マイケル・ジャクソン「Beat It」の超大音量再生で大いに盛り上がった。
32年も前の録音なの!? とても信じられないクォリティだ。すべての楽器が激しく自己主張。無駄な音がひとつもないことに驚かされる。それまで大音量再生に懐疑的だった人も、これには心底しびれたのではないか。
やはり、大音量が必要な音楽もあるのだ。
公式レポート:第18回オーディオフォーラムを終えて
今回は、金曜の夜と翌土曜の二日間の開催とし、金曜日は当社ショールームにて、土曜日はスフォルツァート試聴室にて午前と午後の二回に分けて開催することとなった。参加可能希望者は一挙3倍に増えたことになるがそれでも2,3日前で定員に・・・・・。
今回のテーマは「再生音量と防音」である。
防音・遮音のテーマは第18回目にして初めてのテーマで、今までに取り上げなかったことが不思議であった。
音源はジャンル別に4種類を選び、当社スタッフで最適音量?を設定。それよりも小さい音量と大きめの音量(最大と最小の音量差は27dB)の3種類を作った。
それを順次聴いて頂き、最適音量を選んで頂くと同時に自宅での実際の音量をイメージして頂き、
最適音量と比べてどうなのか・・・というアンケートを実施させて頂いた。
4種類60秒内外のファイル音源を3回づつ次から次へと聞かされる訳で、人によっては無味乾燥、難行苦行、拷問・・・ちっとも面白くない・・・
と思われることを予想・・・なので、後半はsfzさんの最新デジタルプレーヤーによる極上のハイレゾ音源主体の会になりますので・・・・?と言い訳しつつなんとかご協力頂いた次第であった。
結果の概要を記すと、予想以上に大きめの音量(当社が設定した標準音量より大きめの音量が良いというアンケート結果)が良いということ(・・・・・・もっともsfzのDP-01の音の良さが原因の可能性あり??)、
もうひとつは自宅でのリスニング環境では思った以上の音を出せていないということ(これは多かれ少なかれ予想されていたが・・・・・)以上の2点であった。
(アンケートのコメント)
小:小音量でもつやが消えない
中:音圧感より音像の張り、押し出しが際立つ
大:音量のわりに刺激感、押しつけ感がない。これが好きな人がいてもいいけど、この部屋はもう少し絞って聴きたい
(アンケートのコメント)
小:さすがに少し寂しい。伝わってこないものがありすぎる
中:出て来たー!ニュアンスも低域も演奏意図も
大:さらに出て来たー!よりダイナミックにキレも大幅改善!
1日目はRCビル事務所内の当社試聴室、2日目の会場は、当社で設計施工した2×4木造住宅内のsfzさんの試聴室で行った。(会場としてお借りするのは2回目である)
特に2日目のsfzさんの試聴室・木造建物での防音性能体験は皆さん興味津々であったようだ。
外部ではほとんど聞こえない・・・ということを目のあたりにしたからだ。隣接するアパート部分は80dBの遮音性能・・・これはさすがに見学という訳にはいかなかった。
・・・もっとも、このレベルの防音性能は高度な防音仕様(実はとんでもない高性能)であることは確かなのだが、音楽家のための楽器
のための防音室を数多く施工している当社にとっては、特別なハードルではないということはいうまでもないのだが・・・・・・・。
それからこのレベルの防音仕様の施工価格が10帖〜15帖ぐらいの広さだったら300万〜400万円で施工可能であるという価格表をお見せしたら
かなり現実味を持って感じられた方が多かったようである。
最後の防音室の副次的メリットとして
イ.静かな部屋になるのと同時に、反射音そのものも、低音から高音域までしっかりとひずみなく反射するので、『音が痩せない』微弱な音まではっきり聞こえる。
ピアニッシモでも音が美しく聞こえる。
ロ.反射音の音が濁らないので、音量をあげてもうるさくならない。音の飽和感がない。
・・・即ちハイレゾ音源・ハイエンドオーディオ機器が造り出す、広大なるダイナミックレンジと音の弱音の美しさが際立つ空間としてふさわしい器である・・・と言ったらいいすぎか。
次回も少し切り口を変えますが、同じテーマで開催します。
「防音室の体験と音質上のメリット」になります。
防音と良い音・良い響きは両立するという話です。
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