6月17日追記
第20回のオーディオフォーラムが迫ってまいりました。
あいにく、19日(金)は既に定員となりましたが、20日(土)はまだ若干数空きがございます。
今回のテーマは「防音工事をすると音がよくなる」です。
もちろん、そのためには「条件」が必要で、その「条件」を解説することが今回の主旨となります。
当日に配布する資料をご紹介します。
参加をご検討されている方、是非足をお運びください。
「 もっと大音量でオーディオを愉しみたい」
というオーディオファイルが多いことが前回までのフォーラムで確認されている。
しかし、それ以上に多くの方が「もっと良い音にしたい」という願望があるはずだ。
それはオーディオマニアのマニアたる由縁であり、性ともいえる。
前者をマイナス欲求だとすれば、後者はプラス欲求である。
「相反する欲求が一度に解決できる・・・・?」そんなうまい話があるわけがない・・・。
否、あるのです。
しかし理論はシンプルで、しかも「話」だけで終わらない、多くの実績があるのです・・・・・・。
知る人ぞ知る技です。
ただし?・・・条件が付きますが・・・(やはり胡散臭そうだ・・・)
「その条件」が今回のがテーマになります。
この条件を満たすことが、「良い音への近道であり、王道なのです」
開催概要
■6月19日(金)19:00~21:00
※19日(金)19:00~の部はお申込み多数につき、締切とさせていただきましたので、ご了承ください。
会場:九段下ショールーム
※18:00から開場していますので、お早目にお越しいただいても結構です。
(アクセスマップはこちら)
当日機材
・Network Player/ SFORZATO DSP-01
・NAS / DELA N1Z
・Pre Amp / Accuphase C-2420
・Power Amp / Accphase P-4200
・SP / B&W 805 Diamond
■6月20日(土) 1部 13:00~15:00
2部 16:00~18:00
※12:00から開場していますので、お早目にお越しいただいても結構です。
会場:スフォルツァート試聴室
当日機材
・Network Player / SFORZATO DSP-01
・Master Clock / SFORZATO PMC-01 BVA
・NAS / DELA N1Z
・Pre Amp / Mark Levinson No. 38L
・SP / Musikelectronic geithain RL901K
住所は日野市新井863-20、京王線高幡不動駅から徒歩8分の場所です。
当日は防音工事のセミナーをはじめ、同社の最新のネットワークプレイヤーの試聴が可能です。
是非ご参加ください。
お申込みはこちらから
※19日(金)19:00~の部はお申込み多数につき、締切とさせていただきましたので、ご了承ください
公式レポート その1
当オーディオフォーラムも、20回を数えることになりました。
この間、オーディオファンの願望として、好きな時間に『好きな音量』で、『良い音』で聞きたいという願望はほぼ共通している、ということがよくわかってきました。
今回のテーマは、『防音室をつくると音が良くなる』というテーマでしたが、「防音室の設計」がわからなければ良い音につながる展開ができないので、結局、会の前半は防音設計の内容と実体験(これが多くの参加者に好評!)に割り当て、後半に、『よい音となる訳』をカケ足で解説することになってしまいました。
そのようなわけで、整理すると次のようになります。
1.現代住宅の内装構造(戸建て・マンションとも共通)は、軽い面材料を使った中空2重構造となっていて、低音域で共鳴現象が起きやすくなっている
戸建住宅の残響時間周波数特性の一例
2.その結果
①低音域が吸音されてしまい、響きの充足感を損ねていること・・・
②共鳴共振による、付帯歪音(付帯共振)が発生し、それが反射音を濁らせていること・・・
の2点につながっている。
図-2:密度による共鳴共振周波数の差
(青:面材1枚、赤:面材3枚を張増すことで密度を3倍としたもの)
面材1枚(青の波形)より面材3枚(赤の波形)の方が振幅が小さいことがわかる
3.防音工事の要点は、高密度の面材で構成することが必須のため、図―2を見ればわかるように、共鳴周波数は約1オクターブ低くなり、低音域へとシフトされることで共振の振幅も大幅に抑えられるため、中低音域の吸音と濁り歪音が低下することになる。
4.そのため、高密度の面材を使用する防音工事を行うことで中低音域が充実し、厚みのある響きと中高音域のクリアーな音質の再生音につながる。
(スピーカの鳴り方が別物のようになった。というのが多くのクライアント共通の感想)
・・・・・と以上のような論理展開になるのですが・・・・
測定値や理論はともかく、音はどうなのかが最大のポイント。以下参加者のコメント
・響きがあるのに音がハッキリしていて自然である。
・響きがあるのに音楽再生では、特段響きを意識することがない。
・響きがあるのに音がキツくなく、むしろ柔らかく感じる。
・響きが低音から高音までバランスが良く、部屋や大きさを意識することがない。
・響きがあるのに自然に音楽に入れる。音楽を意識するだけ、部屋やスピーカの存在は意識の外になる。
・部屋の威力?が良く分かった。部屋の重要性を再認識した。
と自画自賛したくなるようなコメントを今回に限らず頂いています。
もっとも、当方からすると、単純な音響理論(建築音響学の初歩)を建築的に実行するということなのですが・・・・
しかし、次回テーマは最大・最重要ポイントの『部屋が持つ固有の響きについて』、いわゆる定在波と呼ばれるもので、これは部屋の形(プロポーション)に直結する問題です。
こればかりは、建築的にしか解決できません・・・・
※追伸
九段会場での出来事、前半「音楽再生時、プレゼン中のスクリーンの問題」
プレゼンのためのスクリーンをoffにすることを忘れてオーディオ再生していたことに気づいて、途中からoff・・・・、
見事に音場が自然に展開。見通しのよい音になったことを全員で確認した。
スピーカ配置の反射・吸音の在り方の話は、次回以降となるのでお楽しみに!
copyright(c) acaudio.jp