「音楽家が奏でるAudio再生とは?」追加情報
当日の出張アコースティックオーディオフォーラムの流れをお知らせします。トータル2時間(14:00~16:00)
①14:00からスタートしますが、午前中のオープンピアノ室の会場でもありますので1時間前あたりから受付いたします。
②まず、当社からのご挨拶とコンサートサロン『レゾナンス』の建築設計概要+音響設計概要をスライドを使ってご説明します。
③音楽再生
④オーナーのN氏のご紹介とオーナー様からの建築に至るお話と現在お使いのオーディオのお話に続き、わざわざ駆けつけてくれたサンバレーの大橋氏の紹介をしていただきます。
⑤音楽再生 CDまたはLPは、N氏が選んだクラシックになります。
⑥音楽再生 大音量の楽曲をかけます。
⑦参加者全員外に出ていただき防音度合いの体験をしていただきます。
休憩・・・・・・・ここまでおおよそ1時間
⑧防音体験に基づき防音性能と聞こえ方を解説、必要防音性能のお話をします。
⑨~⑬オーナーである根津さんの音楽家としてのオーディオ観・真空管オーディオに対するお話を絡ませながらの音楽再生になります。N氏・大橋さんのオーディオ再生の革新に迫る絶妙トークを楽しみに期待しております。
⑭当社オーディオルーム完成物件のいくつかを写真でご紹介して終了とします。
⑮その後3~40分はフリータイムです。相互のステレオ談義や、お持ちの楽曲再生や、音響・建築ミニ相談、真空管オーディオ相談など・・・・・。
「魅惑の真空管オーディオを愉しむ会」追加情報
サンバレーさんの300Bトランス出力プリアンプと845単管シングル出力パワーアンプの組み合わせという通常の真空管アンプとは、一味も二味も違う真空管アンプの試聴会を兼ねる会となりました。
昨日から試運転始めました・・・。
真空管アンプのイメージを持っている人も初めての人にとっても、真空管アンプの音の魅力の一端を強く印象付けられるに違いありません。
それと後方に見えるB&W802D3という典型的な現代の大型スピーカーをどのように鳴らせるかということも気になるところです。
大型真空管のフィラメントの明るさが印象的です、熱もすごいです。
秋が急に深まってきました。
じっくりオーディオに浸るのによい季節ですね。
今回のオーディオフォーラムでは、「真空管オーディオ」を初めて取り扱います。
「魅惑の真空管オーディオを愉しむ会」
28日(金)は、蔵前試聴室におきまして、サンバレーさんの845短管によるブースターアンプでB&Wの「802 D3」と「805 D3」を駆動してみます。
845という真空管の音・・・ブースターアンプという贅沢な駆動方式とは・・・といろいろ興味深く期待できます。
また、真空管アンプで現代的最新スピーカーB&Wを鳴らせるのか?弊社常設のアキュフェーズ半導体アンプと比較するのも面白いかもしれません。
時間:19:00 ~21:00 / 開場 18:00
会場:蔵前ショールーム
※18:00から開場していますので、お早目にお越しいただいても結構です。
「音楽家が奏でるAudio再生とは?」
アコースティックオーディフォーラム出張編
29日(土)は、千葉県市川市の当社が施工した音響サロン「レゾナンス」での出張開催になります。
プロのバイオリニストであるご主人は、真空管オーディオのマニアでもあります。40人収容可能な空間にTANNOYのSPを持ち込み、レッスンの合間にオーディオを愉しんでいるだけでなく、往年の名バイオリニストのCD・LPを生徒さんに聞かせて役立たせてもいるようです。それと、オーディオの聴き方は十人十色とはいえプロの音楽家のオーディオ観、実際にどのような鳴らし方をしているのかも参考になるのではと思います。
前回のオーディオフォーラムと同様に、実際に施工された現場での開催は、木造住宅であっても十分な音響性能が可能であるとの貴重な体験の会です。是非とも足をお運び頂けますよう、お待ちしております。
(28日の蔵前試聴室では、音楽サロン「レゾナンス」の音響設計の話がサブテーマになります。)
時間:14:00 ~16:30 / 開場 13:00
会場:千葉県市川市 コンサートサロン「レゾナンス」
※申込フォームよりお申込みいただきますと、後ほどメールにて詳しい案内図をお送りします。
追伸
29日(土)、30日(日)には秋葉原で開催されるオーディオイベント「音のサロン&カンファレンス」にも出展しています。
簡単な建築・音響相談も受け付けておりますので、こちらも是非お立ち寄り下さい。
▶お問い合わせ先
○TEL:03-5829-6035
○E-mail:kusakai@acoustic-designsys.com
○担当者名:草階(くさかい)
☝各番号・アドレスをクリックすると画面が起動します
第34回Acoustic Audio Forum は、金曜日、土曜日それぞれ、違うテーマ、開催場所で行います。
「魅惑の真空管オーディオを愉しむ会(仮)」
当社蔵前ショールームにて、真空管機材を中心としたイベントとなる予定です。
詳細は追って告知いたします。
19:00 ~21:00 / 開場 18:00
会場:蔵前ショールーム
※18:00から開場していますので、お早目にお越しいただいても結構です。
「音楽家が奏でるAudio再生とは?」
アコースティックオーディフォーラム出張編
29日は音楽家N氏が創った小音楽ホール『レゾナンス』でN氏所有の真空管機材を中心にクラシック音楽を楽しむ会です。詳細は追って告知いたします。
14:00 ~16:30 / 開場 13:00
会場:千葉県市川市 コンサートサロン「レゾナンス」
※申込フォームよりお申込みいただきますと、後ほどメールにて詳しい案内図をお送りします。
今回のAAFは、初日金曜日の会を、「蔵前Village 新試聴室」で、2日目土曜日の会を、出張フォーラムとして千葉県市川市のコンサートサロン「レゾナンス」で行うという会でした。(出張フォーラムはスフォルツァート試聴室に続いて2ヶ所目)
金曜日には、「レゾナンス」の設計について図面を用いながら解説し、その翌日の土曜日には、実際の建物を見学、体感していただくという趣旨で開催致しました。
おかげさまで、当社でも多くのオーディールームを施工させて頂いておりますが、中々10人を超える見学会を催すことができる場所は少なく、「レゾナンス」オーナーの根津様には貴重な機会を頂けたことに大変感謝しております。実際に施工された物件でのオーディオフォーラムは、いつもの当社ショールームでのスライド・写真による音響技術解説よりも、よほどリアリティのある会であったと思います。
一方、皆様へのお知らせとしては、「魅惑の真空管オーディオを愉しむ会」、「音楽家が奏でるAudio再生とは?」というサブテーマが目立つ告知となっていました。これまで当社が開催していた「建築音響とオーディオ」をテーマとした会と、今回の告知タイトルがズレ気味であったせいか、予約申し込みが一週間前まで極端に少なく、「方針変更にソッポを向かれたのでは…」と困惑していました。
しかし、蓋を開けてみれば、1日目の参加者は約15名、2日目の参加者はなんと総勢30名を超える大盛況の会となりました。いかに実際に見て聴いて体験してみたいという声が多いということを思い知らされました。
一方、たくさんの人間が部屋に入ったことによる吸音力の増大によって、室内音響が大きく変化してしまい、常用機材の本来の姿を見せにくかったことは、オーナー様と参加者の皆様にお詫びしなければいけません。その点につきましては、大勢の人と音楽再生の愉しさを共有するという我々の大きな柱と相反してしまうことは、非常に悩ましい限りです。
初日金曜日の蔵前Villageでの会は、防音ドアによるD-30と、防音ドア+防音引戸の二重の組み合わせによるD-40という遮音性能を実際に体験していただきました。一般家庭の場合がD-15~D-20程度であることから、その差に納得して頂けたようで、「ほとんど聞こえないね!」という声もちらほら見受けられました。実際には耳を澄ますと小さく聞こえるのですが、家庭内での実用的な防音性能としては、十分であるとの認識をもって頂けたようです。
2日目の出張フォーラムでは、休憩時間を利用し、オーディオルーム内で大きめの音を再生し、それを参加者の皆様に外で聞いてもらうことで、「レゾナンス」の遮音性能を体感して頂きました。もともと、ピアノ室の防音性能で設計をしているので、生の楽器音よりも小さいオーディオの音では、全くといっていい程聞こえなかったようです。オーナー様の「深夜聞き耳を立てて、ときどき音がやっと聞こえる…」という説明に頷いている方もいらっしゃいました。
木造建築で、ピアノ室どころかドラムも叩ける部屋を数多く手がけてきた当社に、その設計と施工に十分な自信と実績があることを体感して頂けたことと思います。
当フォーラム初めてのテーマ「真空管オーディオ」はサンバレーさんのご協力により、大型出力管845の単段アンプをお借りしての会となりました。「ブースターアンプ」という名の由来からして、?と思われる方も多いと思います。その昔、アメリカで業務用として開発されていた形式だそうで、なんとパワーアンプでドライブされるアンプなのです。多少の理屈をこねられるラジオ少年だった小生にも「…それってアリなの?」「…合理性あるのかな?」と興味津々でした。ブースターアンプの商品化は現代では初とのことです。
当日は、純正組み合わせである、トランス出力300Bプリアンプまでご用意頂き、当社常設の「B&W 802 D3」を余裕で鳴らし切っていました。30W程度の出力ですが、現代の大型スピーカーとの相性も十分に良いようです。真空管オーディオは昔懐かしいレトロのイメージではなく、20kHz以上の倍音も鮮やかに鳴らす鮮明な現代アンプにようにも見えました。
しかし、白眉だったのは、会終了後居残った5~6名での二次会(?)でした。わざわざ名古屋から駆けつけてくれたサンバレー大橋氏持参の300Bシングルパワーアンプを、ブースターアンプの前置きアンプとして挿入した音は一段と素晴らしいものでした。
とびぬけて音の良いコンポーネントに出会ったときというのは、小生の感性とボキャブラリーがプアな面もあるのですが、往々にして、その音の良さを表現するのに困るものです。あえて言えば、「空気が変わる…新しい広々とした音場が現れた…」という感じです。
真空管アンプには半導体アンプとはまた違った奥深い世界がある気がしてきました。
…どうも当社常設機材の一員に加わりそうです。
オーディオ再生は十人十色だと言われています。その中でも、オーディオファイルは原音に忠実な音を求めて昼夜工夫しながら愉しんでいる(時に苦しんでいる)人種と定義しても良いのではないかと思います。プロの音楽家は日々「生の音」に接している訳でして、原音に極めて近い関係の人が、どのようにオーディオ再生をしているのか、興味がある所ではないでしょうか?
今回NHK交響楽団のバイオリニストであった、根津昭義氏の居城である、コンサートサロン「レゾナンス」におきまして、オーディオ試聴会を開催するという大変貴重な機会を頂きました。
「レゾナンス」は本来30~40人が収容可能なサロンコンサートホール兼レッスン室として、本宅の離れに計画され、当社が一貫して旧家屋の解体から完成までを設計・施工した物件です。そこに氏が所有しているオーディオ装置を移設し、オーディオルームとして愉しむ傍ら、往年の名バイオリニストのCD・LPをかけレッスン生に聞かせるといった部屋にも使っておられます
響きが豊かな大空間なので、小出力の真空管アンプ+タンノイスターリングの組み合わせであっても、スケールの大きな再生が可能であることが分かり、氏のメインオーディオルームになっているという経緯があります。
根津氏の再生音は決して大きくはないのですが、空間に細かくリアルに響き渡ってゆくという様な聞き方をしていることが伺えました。
根津氏の機材はDAコンバーターからプリアンプ、2wayマルチチャンネルアンプの全てがサンバレーさんの真空管機材で構成されています。N響の名古屋公演のおりによく、刈谷市のサンバレーを訪れていて、団員仲間にも同じサンバレー製品を愛用する人が何人もいるとのことです。曲の響きを良く表現してくれるということが、真空管オーディオの愛好につながっていることをおっしゃっていました。
会の主催者として、根津氏と参加者の皆様にお詫びしなければならない点があります。「音楽家が奏でるAudio再生とは?」の趣旨を表現しきれなかったことです。
本来、「レゾナンス」は1~2名の在室でベストチューニングされていたのに、30名もの吸音力が加わったことにより、部屋の響きが大きく変化していました。当然アンプの出力はアップすることになるのに加えて、イベントのため大編成のオーケストラCDを大きめの音量でということになり、当日の再生音は、普段の根津氏が奏でている音とは違っていたかもしれません。
それにも関わらず、音楽とオーディオの話を交えながらの試聴会は大変貴重な体験をさせていただきました。また、ご友人として参加されたサンバレーの大橋氏のいつもながらのトークも大いに楽しめました。参加者からも建物に対する質問や真空管オーディオにかかわる質問も飛び交い、会終了後も帰りがたい人達との試聴会がしばらく続いたのは、いつものことでありました。
根津様、大橋様、それと参加者の皆様、ご協力ありがとうございました。
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